第41章 ねんまつねんし。〜第3体育館組、再来。〜
野菜やお肉の下ごしらえをすると、私は一度リビングに向かう。
リビングでは男5人…いや、3人が自分の家かってくらいくつろいでいた。
『お昼ご飯の準備できましたけどー?』
そういうと、1番先に反応したのは木兎。
「お昼何?」
『気になるんなら手伝って?机の上綺麗にして?リエーフはこっちね?』
私はリエーフを連れ出すと、キッチンではなく納戸に移動。
首を傾げるリエーフに渡すのはホットプレート。
『これ、向こうでセットしておいて?』
「何焼くんすか?」
『それは材料持って行ってからのお楽しみ…かな?』
そう言えば、リエーフはるんるんでリビングに戻っていく。
さて、材料持って行こうか。
私はキッチンに戻ると、切った野菜、油、キッチンペーパーなどを持ちリビングへ。
『準備できた?』
「できましたよ?もう温めてあります。」
「赤葦ありがと。油とキッチンペーパー。先に野菜からでいいかな。」
「美優ー、肉はにーくー!」
「さーかーなー!」
『肉は持ってくる!魚は夕飯で!少しは待ちなさいよ。』
キッチンに戻ると、後ろからリエーフがついてくる。
「手伝いますよ?何持って行きますか?」
『じゃあ、このおぼんお願い。』
コップや皿などの乗ったおぼんを指差せば、リエーフは、それを持ちリビングへ向かった。
入れ違いに入ってきたのは蛍。
「何か手伝うことありますか…?」
『じゃあ飲み物のペットボトルとお肉お願い。あとは大丈夫。』
「わかりました。」
蛍をキッチンから送り出すと、私はスープの入った鍋を持ち、リビングへ向かう。
『おまた….せ…』
リビングへ入れば、待ちきれないとでも言うように待ちわびる木兎。
「うわっ!ヨダレ垂れそうだぞ木兎!きったねえ!」
クロの引き気味の声に対し、冷静に木兎にティッシュペーパーを渡す赤葦。
飲み物を注いでみんなに回す蛍。
お皿を並べるリエーフ。
3年生、仕事しろ。
『ちなみに白米食べる人?』
そう聞けば、ほぼみんな手をあげるから、お茶碗と炊飯釜を持ってきて好きなだけ盛ってもらうことに。
準備が終わって着席した頃には野菜がいい感じに焼けていた。
『じゃあみんなでー?』
「「「いただきまーす‼︎‼︎」」」
こうしてまた、お肉争奪戦が始まったのであった。