第41章 ねんまつねんし。〜第3体育館組、再来。〜
「「「お邪魔します。」」」
お昼前、我が家に到着したみんな。
『お昼ご飯どうしようか…』
お昼食べて、夜食べて、年越し蕎麦食べて…
夜はあっさりの方がいいかなぁなんて考えながらキッチンに移動する。
そういえば、明光さんにもらった袋には何が入っているのだろう。
ごそごそと開けてみれば…大福…かな?
ずんだ、ほうじ茶、抹茶、生クリームの4種類。
夕飯のあとに出そうかな。
ってことで冷蔵庫に。
次に出てきたのは笹かまのセット。
いろんな味があるみたいだから後でじゃんけんかな?
そして、ラストは牛タン。
おみやげ屋さんで売っている真空パックのもの。
『蛍ー?ちょっといい?』
キッチンから叫ぶとパタパタと足音が聞こえ、蛍が顔を出す。
「なんデスか?」
『スマホかして?』
「…は?」
『流石にお礼言わなきゃ。こんなにいっぱい頂いちゃったし。』
キッチンに並ぶおみやげの数々を眺めると蛍は理解したらしい。
「ああ、そういうこと…」
はあ、と息を吐いた蛍はスキニーのポケットからスマホを取り出す。
「ちょっと待って。事情説明するから。」
そう言うと、蛍は電話をかけ始めた。
「…もしもし、蛍だけど。
うん、着いたよ。
うん。
あのさ、お土産、母さんにお礼したいって。
電話変わるよ?」
蛍はスマホを私に差し出す。
私はスマホを受け取り、耳に当て、話をし始めた。