第41章 ねんまつねんし。〜第3体育館組、再来。〜
朝6時。
いつも通り、隣に寝ているリエーフの腕から抜け出て朝ごはんの準備。
今日は、鮭が食べたいから和食!
魚を焼いている間にほうれん草ともやしを茹でてお浸しを。
そして、下ごしらえしていたごぼうとれんこん、にんじんを醤油、みりん、ごま油で炒めてきんぴら。
あとは、ゆで卵とお味噌汁を準備すれば朝ごはんは完璧。
そろそろ起こしに行こうか…
そう考えていたら、かちゃりと音が聞こえ、ぺたぺたと廊下を歩く音が。
音が止まったので振り返れば、眠そうな顔をしたリエーフがキッチンの入り口に立っていた。
「…おはよ、ございます…」
『おはよ?そろそろ起こしに行こうかなって思ったんだけど。』
のそのそ、ぺたぺたとキッチンに入ってくるリエーフ。
「寒い…」
そういうと、リエーフは私にぎゅっと抱きついた。
『しょうがないな。ココア淹れてあげる。』
「ん…」
そういうと、私はリエーフのマグカップを取り出し牛乳を2/3注ぐと、電子レンジにカップをin。
十分に牛乳が温まったところで取り出し、ココアとお砂糖を入れる。
最後に温度調節のために冷たい牛乳を入れ、リエーフに渡した。
いつもの半分しか開いていない目。
お布団に戻ったらまた寝ちゃいそう。
リエーフは両手でカップを持ち、1口、また1口、ココアを口に含んだ。
『あと少しでできるから、待っててね?』
「はい…」
ぼーっとココアを飲むリエーフの隙をつき、私はリエーフのカップにあるものを入れた。
「…?マシュマロ?」
『うん。マシュマロが溶けておいしくなるんだよ?』
「ん…おいしい。」
ココアを飲みながらふにゃりと笑うからそれだけで私も嬉しくなった。