第40章 冬休みまでのカウントダウン。
あの後、私が買ってきていたブッシュドノエルと、灰羽家で買ってきていたホールケーキを切り分けて食べ、幸せな気分に浸った所で私はお風呂を勧められた。
お風呂に入れば改めて気づく。
リエーフが普段使っているシャンプーのメーカーや、ボティーソープ。
まだまだ私の知らないリエーフが見れるのが嬉しい。
幸せだな…
なんてお風呂につかりながら考えていると、ノックの音。
返事をすればリエーフの声。
「アリサが服、貸してくれるみたいですよ?置いておきますね?」
『じゃあ後でお礼しにいくね?』
『ねえ、リエーフ?
私、お風呂でたいんですけど。』
そう言うが、リエーフさんは脱衣所に居座っている。
「いつももっとえっちな格好見てるじゃないですか。」
『それとこれは別。』
早く出てよと急かすと残念そうな声を上げ、リエーフは出て行った。
脱衣所に戻るとロング丈のTシャツとレギンスがあったのでありがたくお借りする。
服に着替えて脱衣所のドアを開ければ、すぐ横の壁に寄り掛かり、携帯をいじるリエーフがいた。
『覗いてないよね?リエーフ。』
「そっそんなことしてないですよ。」
明らかに怪しいけれど、証拠もないのでしょうがない。
ふうとため息をつくと、私はリエーフの服の裾を引っ張った。
『リエーフの部屋に連れてって?』
そう、伝えればリエーフはにこりと笑った。