第40章 冬休みまでのカウントダウン。
発作のように出てくる笑いを必死に抑えながらみんなでリビングに向かうとテーブルにはクリスマス仕様のご馳走。
「みんなで食べましょう?」
レイラさんに促され席に座れば隣から発せれる頂きますの声。
隣を見れば早くもチキンにかぶりつくリエーフ。
「早く食べないとレーヴォチカに食べられちゃうわよ?」
レイラさんに促され私も食事に手をつけた。
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食事が終わると、レイラさんとアリサさんのお手伝い。
レイラさんがお皿を洗い、私がすすぎ、アリサさんがお皿を拭く。
「ミユ。今日は来てくれてありがとう。」
レイラさんがお皿を洗いながら私に声をかけた。
『いえ、実は私今日までクリスマスのこと忘れてて…』
「じゃあ、ちょうどよかったわね♡」
『ですね?』
そんな話をしていれば、リビングにいたリエーフが嬉しそうにキッチンに駆け込んでくる。
「美優さん!雪!」
『うそっ!』
嬉しそうなリエーフを尻目に私はちょっと焦り顔。
『電車止まったりしないよね…』
「あら?レーヴォチカ、今日美優ちゃんお泊りじゃないの?」
アリサさんの一言にぽかんとした顔でリエーフを見れば、忘れてたと言わんばかりの顔で私を見ている。
「どうせだから泊まっていきなさいよ?ミユ。」
『ご迷惑じゃあ…』
そういうと、良彰さんはオーバーリアクションなため息をつく。
「どうせ、美優はレーヴォチカに連れて行かれるんだから。」
「そうよねーパパ。私、美優ちゃんとパジャマパーティーしたいのにー。」
「ママもパジャマパーティー混ざりたいわ?」
「美優さんは俺の部屋!でしょ?美優さん。」
みんなで私の取り合いをしているのが面白くて、クスリと笑えばリエーフがにかりと笑う。
「うちには美優さんを迷惑だって思う人はいないですよ?」
その言葉を聞いた3人も私に向かってにこりと笑った。