第40章 冬休みまでのカウントダウン。
学校も終業式を終え、冬休み!
だけど、春高を控えたバレー部には休みなんて無い。
マネージャー兼、食事係の私ももれなく部活。
今日はあったかいクリームシチュー。
かぼちゃ入れると美味しいんだよねー。
なんて考えながら最後の仕上げをしている時、誰かが調理室の扉を開けた。
『もうすぐできるから…って千景か。』
顔を上げれば千景。
「千景か…じゃ無いわよ。今日何の日か知ってる?」
『え?今日?何日だっけ?』
「今日は12月24日。クリスマスですけど。」
え?クリスマス…?
急いでスマホの画面を見れば、12/24の文字。
『忘れてた…』
「だろうね。」
どうしよう…
クリスマスを忘れていたことに盛大に落ち込んでいれば千景がずかずかと調理室に入ってきておでこを突く。
「リエーフならいつも通り、ご飯作ってあげたら喜ぶって。」
『でも、それだけって…』
そんな話をしていれば、午前の練習を終えたバレー部員が続々と調理室に入ってきた。
クリスマス…どうしよう…