第39章 お宅ほうもん。
『ソファーってもっと広くなかったっけ?』
私、ただいま嬉し恥ずかし…どうしたらよろし!
「えー?美優ちゃん可愛いんだものー。」
「美優さん、可愛いんだもん。」
灰羽姉弟に挟まれ愛でられております。
『あのー…私、レイラさんのお手伝いに行きたいんだけど…』
そう言えば、良彰さんがにこりと微笑む。
「美優は今日はお客様なんだから、ゆっくりしてて?お茶のお代わりは?」
『まだ大丈夫です。良彰さん、ありがとうございます。』
にこりと笑えば良彰さんは、私に微笑みかける。
「良彰さんだなんて…
パパって呼んでくれて構わないんだよ?」
ぼんっ‼︎
照れで顔が火照る。
「父さん!美優さんに何言ってんの!」
「あれ?レーヴォチカもパパって呼んでくれないのか?」
『すみません…まだ、良彰さんと呼ばせてください…』
さすがにパパはまだ無理…
恥ずかしい…
そんなことを言っていると、キッチンからレイラさんの声。
「ご飯、できたわよ?お手伝いしてちょうだい?」
「「はーい!」」
挨拶をし、灰羽姉弟はキッチンに向かう。
私も立ち上がろうとすれば、良彰さんが止める。
「美優は今日はお客様。」
『分かりました。』
一度浮かせた腰をソファーに戻し、私は運ばれてくる料理を待った。