第38章 しあいのあと。
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『えっ?ちょっと⁈リエーフ⁈待って?』
「俺、いっぱい待ちました。」
『だからってこんな…だめ…』
「もう…待てません……」
『リエーフっ…!
キッチンではいやっ!』
「部屋まで待てないんですって…」
キッチンカウンターに腰をかけるようにして背を反らす私に乗りかかるように、リエーフは迫ってくる。
するり
Tシャツの裾から入り込む手が腹部を撫でる。
触られた場所に熱が帯びる。
『…っ』
下着越しに弄ばれる胸の突起。
直接触れてもらえないのがもどかしい。
「美優さん…ここ、弱いですもんね…?
すぐ顔真っ赤にして…目、うるうるさせて…」
『…っ…知らないっ…』
「あとは…」
そういうとリエーフは私の腰に片方の腕を回す。
空いた手でTシャツを捲ると腹部に舌を這わせる。
『リエ…やっ!だめっ!』
必死に体を支えていた腕の力が抜け、キッチンカウンターに肘をついた。
「此処も弱いっすよね?」
そういえば臍を舌で突く。
『ふっ…ああんっ!』
「ほら…」
にやり
口端をあげ笑うリエーフ。
いつもは下にいる私を見ているのに、今は下から上目遣いで見つめられている。
目線が違う。
ただそれだけなのにいつもより気持ちいい…かもしれない。
『りえ…ふ…ベッド…いきた…』
「もう無理っす。ほら…」
ぐいと押し付けられたソレはスウェット越しでもわかるくらい硬く張り詰めていて、思わず喉を鳴らす私。
「美優さん…?欲しい?」
こくり
首だけで返事をすれば、するりと脱がされるショートパンツと下着。
触られていないはずのそこは自らの体液で潤い肉棒を待ちわびている。
「美優さん…おねだり…して?」
『や…恥ずかしい…』
足を閉じようとすればリエーフが足の間に体をねじ込む。
ぐいと足を開かれつぷり、と指が沈む。
入り口の浅い場所をリエーフの人差し指がくるくると動く。
ムズムズするような刺激。
弱くて……足りない。
「美優さんの入り口、ひくひくしてる…そんなに物足りない…?」
『いじ…わるっ…』