第38章 しあいのあと。
「ごめんなさい…美優さん」
『…』
「すっかり忘れてたんです。打ち上げで集まってるの。」
『…』
「ごめんなさい…」
『しらない。』
「諦めろ。お前が悪い。」
「同感。」
「あれはだめだね。」
3年生が次々にリエーフに声をかけた。
ちなみに山本は顔を真っ赤にさせて再起不能。
福永はそんな山本をつんつんつついてる。
けんまは黙々とゲームをプレイし、1年2人はさっきより挙動不審になりながらも、料理を運ぶのを手伝ってくれる。
『って言うか、みんな面白がってたでしょ…誰1人リエーフに声掛けないんだもん…』
「そりゃあ…おもしれーし。」
『クロのおかず1品無しね?』
「すんませんっしたー‼︎美優さん!」
ガバリと頭を下げたクロ。
『口調がキモい。キモ尾鉄朗。』
「何がキモ尾だ。」
ばっちーん!
私のおでこに決まったデコピン。
後ろにひっくり返りそうになる体を必死で立て直した。
『いっっっったぁぁぁぁあい!クロのおかず1品無し!決定!』
「うわっ!やっちまったー!」
「黒尾残念。」
『やっくんにあげるよ。栄養とって早めに足直しなね?』
「やりぃ!」
笑い声と共に、みんなとの楽しい時間は過ぎていった。