第37章 ネコとヘビ〜ねこま、ピンチをチャンスに〜
不安そうにコートを見つめる観客席のみんな。
点数は追いつかれた。
眉をハの字にし、不安そうに祈るアリサさん。
「大丈夫だよ…!タイムアウト明けのサーブはミスしやすいし!」
『大丈夫、大丈夫。』
タイムアウトが終わってのサーブ。
戸美のピンチサーバーは勢いのあるジャンプサーブでサービスエースをとる。
『あの人ってさっきの試合で親指脱臼…したんじゃなかったっけ…』
痛みをこらえてのあのサーブ…
凄い…
さすがに3回目のサーブはうまく手に当たらなかったみたいでそこまでの威力はない。
音駒はうまく返して福永がラインギリギリに打ち返し音駒の得点。
ほっと胸をなでおろす観客席のみんな。
その後もクロの1人時間差や大将くんのフェイントが決まる。
ギリギリ。
油断したら負ける。
芝山とリエーフがチェンジしてリエーフがコートに入り、試合再開。
そんな時また、音駒に事件が起こる。