第35章 ねことふくろう〜代表決定戦1試合目〜
ドリンクを作り、みんながアップしている場所に戻る。
『おまた…せ』
なんだこの光景は。
私の見間違いじゃなかったら
リエーフが女の人と抱き合ってる⁈
どういうこと⁈
私は持っていたドリンク入りのカゴから手を離してしまった。
その音で私がいることに気づいたリエーフ。
「みゆさーん!」
女の人から体を離したリエーフはニコニコと笑いながら私の方に向かって手を振る。
これはなんだ?
私の目の前で浮気⁈
「おーい、美優?」
クロが声をかけてきたけど全く耳に入らない。
『リエーフ…?』
「レーヴォチカ?もしかして?」
「うん!そうだよ?」
リエーフは私に駆け寄ると抱き合ってた女の人の前に連れて行かれる。
……あれ?
もしかして…?
「俺の彼女の美優さんだよ!アリサ!」
アリサ…アリサ…
「美優さん。俺のねーちゃんのアリサ。」
あ、前リエーフがうちで電話してた時の名前だ。
兄弟だけあってやっぱり美人さんだなぁ。
色素薄い。
キラキラだぁ。
「美優ちゃん…?」
アリサさんがリエーフの影から声をかけてくる。
『ひゃ!はいっ!』
あ、変な声出た。
すごく見つめられてる。
ど….どうしたら……
「か…」
『か?』
「かわいい!」
…え?