第33章 ThankYouForComingToTheWorld
放課後。
リエーフにメッセージを送り千景と学校を出る。向かったのは池袋。商業施設が揃っているあの街なら何か見つかるだろうという考えで足を進めた。
「お?リエーフみたいなのがいる!」
『やっぱりこのキャラのグッズ増えてる。』
夏に蛍や木兎、赤葦達と遊んだ時に見ていたキャラクターのフィギュア。あの時はリエーフに似たキャラだけなかったんだけど、人気が出てきたみたいでキャラグッズが少しずつ並び始めてる。
嬉しいけど今日の目的はリエーフのプレゼント選びだからと道を渡りサンシャインに入った。
「さて…なににしようか。」
目に入るのは毛糸ものの小物や生地の厚めのアウターなど、冬の寒さに耐えるグッズ。
『マフラーとか手袋って期間限定だから他に何かないかなぁ…』
「んなこと言ったら何も買えなくなるよ?」
『そうなんだけど…』
とりあえず私達は2階のいろんなお店を見ながら少しずつ、少しずつ進んでいった。