• テキストサイズ

あいつはねこまのわんこ系少年【HQ】

第31章 たたかい。



「そんな、照れなくていいのに。」

私の顔を両手で包み、笑うリエーフ。

『さすがに下着見られれば恥ずかしいでしょ…』

「違いますよー!そっちじゃなくて…」

ちゅっ
唇にいつもの熱が触れる。

「俺、美優さん以外お嫁さんにする気ないですから。」

なに…これ…
リエーフから目が逸らせない。
瞬きすらもどかしい。
そんな初めての感覚。

『リエーフ…私でいいの?これからいっぱい出会いがあるよ?』

「前から言ってますが、美優さんじゃないと俺、もうダメなんです。だって、美優さん大好きですもん。」

昼間感じた胸のざわめき。あれは嫉妬だ。
リエーフが他の子と楽しそうに話すことに嫉妬してた。
最近は私の方がいっぱいリエーフを好きなんじゃないかって思ってた。
でも、リエーフからの好きはちゃんと私だけに向けられてて、私がうまく受信できていないだけだったみたい。

心のアンテナをしっかり立ててリエーフの『好き』をたくさん受信。
これで大丈夫。
よいしょと体を起こし、立ち上がると貴方の前に立つ。

『リエーフ?』

「ん?なんすか?」

不思議そうにこちらを見るリエーフの頬に手を添えると、私から唇を軽く押し付けた。

『大好き。』

/ 617ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp