第28章 音駒高校文化祭2日目!
『私、帰れるかな…足元おぼつかない。』
寝不足と疲労、そして嬉し泣きでいろんなものがピークだった。
「あ、迎えは頼んでるから。」
千景がそういうと、タイミングを見計らったかのように教室の扉がガラリと開いた。
「お迎え到着しましたー‼︎‼︎」
そう言って入ってきたのはリエーフ。
クラス公認…いや、昨日で学校公認になったんだっけ?
マサちゃんはリエーフにホームルーム終わってないってツッコミ入れてるし、それ聞いてクラスのみんなは爆笑。リエーフは勝手に教卓の前に来て、私を立たせてくれて席までエスコートしてくれた。
「まあ、1人で頑張っててもちゃんと見てるってことだ。とりあえず今日は終わりだ。休日出勤お疲れさん。振替で月曜休みだから登校してくんなよー。」
マサちゃんの言い草に周りで笑いが漏れる。
解散の号令が出ると、みんなは散り散りになって帰りだした。
「さて、帰りましょうか?美優さん。」
迎えに来てくれたリエーフが私の手をぎゅっと握った。