第28章 音駒高校文化祭2日目!
木兎の鼻血騒動の後、木兎と赤葦は午後から2人と落ち合う約束をした。
そして私はというと…
『リエーフ、めっ!』
「俺。犬じゃないっすよ?」
『それでもめっ!なの!』
調理室でリエーフに説教中。
『もう、リエーフったら…』
すると、リエーフは拗ねた顔で私から顔をそらす。
「美優さんも美優さんですよ。なんで赤葦さんにチューさせちゃうんですか。」
『あれは不意打ちで…』
そう言うや否や、リエーフは私の唇を奪う。
「じゃあ俺も不意打ち…」
拗ねた表情は変わらない。けれどリエーフの瞳には嫉妬が見え隠れしている。
「美優さん、今日家行くから。」
『リエーフ…?』
「嫉妬で限界」
切ない目をしたリエーフ。そっと私の耳に唇を近づけると耳に残る低い声でこう、言ったんだ。
「今日、するから…セックス。」
誘うとか生易しいものじゃない。
宣言。
そう、これは
決定事項。
周りの喧騒を遠くで聞きながら私は、首をこくりと縦に振るしかできなかったんだ。