第28章 音駒高校文化祭2日目!
午前10時。
「それでは、音駒高校文化祭、一般公開ただいまからスタートします!」
スピーカーから響く声。そして学校内から広がる歓喜の声と拍手。
私の最後の文化祭が始まった。
私とクロ、やっくんと千景は教室前で客引きを行う。そんな中、隣にいたクロがスマホを見ると、私に話しかけてきた。
「おい、美優。」
『何よ、クロ』
「木兎と赤葦、今からくるって。」
『…は?』
「合宿の時に話したじゃん?そしたら来るって。」
嘘…
クロはにやりと笑いながら私に自分のスマホの画面を見せた。
そっか、私昨日忙しいからって通知切ってたんだっけ…
クロのスマホの画面を見ていると新着メッセージが入った。それを見れば、私の知っているミミズクヘッドのアイコンとメッセージ。
木兎:ついた!どこ?
『着いたみたいよ…?』
私はクロにスマホを返す。それと同時にあの、騒がしい声が遠くから聞こえてきた。
逃げたい…