第27章 音駒高校文化祭1日目!
始まりました。男装女装コンテスト。
男装は比較的みんな真面目にやってる感じ。たまにすごい美少年がいたり…女装は真面目なクラスがあれば、完全ギャグっぽく仕上げてくるクラスもある。
うちのクラスはやっくんと千景。
ちなみに2人とも身長はほぼ同じだから制服を交換して出ている。
千景は胸にさらしを巻いてかなり着崩している。髪の毛はワックスで綺麗に整え、メイクでうまく顔を作った。
やっくんは筋肉質の足をニーハイで隠し、私のヌーブラと新品Bカップブラジャーをつけ、胸を作ってみた。ブラジャーをつける時のやっくんの狼狽ぶり…本当に申し訳ない…
ゆるふわロングのウイッグがよく似合う。
『うちのクラスの2人は本当に美人だねー。』
「あれ写メって夜っくんの携帯に送っておくか。」
いつの間にか私の隣にいたクロがにやりと笑う。
『怒られるからやめときなよ?』
全クラスが出揃い、パンフレットについている投票用紙の記入を求められる。記入後、クラスの実行委員が回収。
次の審査をしている最中に開票するシステムらしい。
次は、自由参加の仮装コンテスト。
そこまで興味はないもののどんな仮装が出るのか楽しみだ。