第26章 文化祭、問題発生⁈
そんなこんなでもう文化祭前日の木曜日。丸一日授業はなくなり、学校全体が文化祭モードに移行する。各教室はわいわいと騒がしく作業を行っている。
そんな中、私とクロはなぜか委員長に呼ばれた。
「『は?』」
「宣伝、行くよ?衣装着て?」
なんとなんと、衣装を着て喫茶店の宣伝に全クラスに行くというのだ。
「別に俺はいいけど?」
そんなクロのことは置いといて、私は委員長に抗議をする。
『いいんちょー!私以外にも適任が!』
「え?何か文句でも?」
委員長の絶対零度の目線が刺さる。これには逆らえない…
『すいません…着替えてきます。』
着替えた私達は3年、2年と教室を巡る。
3年の時点でもう羞恥心はすぱーんと吹っ飛んだ。
そして1年の教室。
1組、2組と巡り、そして…
とうとう1年3組にたどり着いてしまった。