第26章 文化祭、問題発生⁈
すると、リエーフはニヤリと笑いながら真っ赤な舌で自分の下唇を湿らせる。
「ん…?どうしたんですか?」
いつもより少し低い声で囁くリエーフ。
いつもより細めた目。
口端だけをあげる笑い方。
こくり…と唾液を飲み込む的に動く喉。
『意地悪…』
「美優さんに意地悪なんてしませんよ?美優さんが言ってくれれば俺、なんでもします。何が欲しいですか?」
リエーフのエメラルドグリーンの瞳に見つめられると、どうしたらいいかわからなくなる。
『きす…ほしい。』
「普通の?えっちなの?どっちがいい?」
おでこがくっつくくらいに近づかれ、心臓が壊れるくらいどきどきする。それでもなんとか口を開き、欲しているものを言葉にする。
『えっちな…きす……して?』
私の言葉を聞くとリエーフは私の唇をひと舐めする。
「美優さん、おねだり上手…」
下唇を唇ではむっとはさまれたかと思いきやリエーフの舌が入り込んだ。そっと口を開ければリエーフの長い舌が口内に入り込む。私から舌先を触れさせれば リエーフは角度を変えながら舌を絡めた。
気持ちいい…頭がどうにかなってしまいそう…
口端から漏れる声と唾液。
リエーフが満足し唇を離す頃には、私の腰は言うことを聞かない状態になっていた。