第26章 文化祭、問題発生⁈
人気のない教室に連れ込まれる。
リエーフは器用に足で扉を開け、さらに器用に私を片手で抱き上げ後ろ手で扉を閉めた。外から見えない場所に移動するとリエーフは床にあぐらをかき、足の間に私を座らせた。そして後ろから私をぎゅっと抱きしめる。
『リエーフ?』
「それ、反則っすよ…まじかわいい…」
私のうなじにおでこを乗せ長く息を吐くリエーフ。そして、拗ねた声で言った。
「他の奴に見られたくない…」
そういうとリエーフは背中にちゅっちゅっと音を立て吸いついた。
『リエーフっ…痕…だめ…』
「つけませんよ…」
リエーフは片手で私を抱きしめ、空いたもう片方の手で私の喉をくすぐった。くすぐったいのとむずむずとした感覚で、私の身体は少しずつ反り返っていく。
チーッ
ファスナーが開いていく音と共に徐々に胸元が緩くなる。
「えっ!ちょっ!美優さん!」
『……何?』
「ノーブラってどういうことですか⁈」
流石にやばいっすよ、と慌てふためくリエーフ。私は自分の胸元を見てリエーフが勘違いをしていることに気づいた。
『リエーフ、ヌーブラつけてるだけだって。』
「…え?」
私はリエーフの方に身体を向けると、胸元を見せる。私の胸元にはベージュのヌーブラ。ぱっと見何もつけていないように見えるけどつけてます。
『シリコン素材のやつ。ちゃんとつけてるでしょ?』
リエーフは私の手首を握りながら興味深そうにジッとヌーブラを見る。
「こんなのあるんですねー。」
『あんまりジッと見ないで…』
さすがにちょっと恥ずかしい…
恥ずかしさで私は顔を熱くさせながら目をそらした。