第26章 文化祭、問題発生⁈
ぱたぱたぱたぱたぱたぱた
ばんっ!
教室の扉が開くと、勢いよくリエーフが教室に駆け込んできた。
「美優さん‼︎‼︎」
「流石忠犬。早いねー。」
『千景は感心しない!はひふトリオはニヤニヤしない!クロも!
リエーフ!一応まだ活動時間!』
「ちゃんとクラスの奴には断ってきました!なんつー格好してるんですか‼︎」
『喫茶店の衣装!それ以上でもそれ以下でもない!』
「足は出てるし胸もとがっつりだし!それまじやばいっすよ!」
ちなみに私の着ているメイド服。
よく売られている胸元だけ別布を使ったそこそこ有名な感じのメイド服。
….なんだけど、まあ…胸元ギャザーなんだけどかなりざっくり空いてる。下はドロワーズにしてもらったけど短い。
「あ、忘れてた。」
そう言って、真響ちゃんは私の頭にメイド服にセットになっているひらひらのカチューシャを装着した。
「これで完成!」
あ、これあかんやつや。
リエーフの抱きしめる力が強まったのがわかった。
「ちょっと美優さん借りて行きます!」
『え?ちょっとリエーフ⁈』
「シワにしないでねー!」
「いってらー。」
「部活までは戻ってこいよー。」
『誰か止めてよぉぉぉぉぉお』
私の叫びも虚しく私はリエーフに横抱きにされ、教室から飛び出すことになってしまったのだった。