第26章 文化祭、問題発生⁈
ひょこり。教室に顔を出すとそれに気づいたクロが近づいて来る。
「美優、そんなとこで何してんだよ。」
『うわっ!クロ来ないで!』
「何言ってんだお前。自分の教室だろ?入ってこいよ。」
ドアに添えていた手を引っ張られ前にのめる。
『急に引っ張んないでよ。』
怒りながら顔を見るとクロの顔がどんどん赤くなる。
『…?クロ?』
「あ、いや…お前…」
「お!しいなー!可愛いじゃん!」
「ちょいエロ?」
「ハマってんねー!」
そう声をかけてきたのはあのギャル3人組。
はづき、ひとみ、ふみかだからはひふトリオ。
命名、私。
あれから向こうが歩み寄ってきてくれて急激に仲良くなった。
「しいなー。ハイポーズ。」
『えっ!こう?』
ぴろりんと携帯のカメラの音。はづきは撮った画像を見てニヤリと笑うとスマホを操作し、私に見せる。
「送っちゃった。」
『え?』
「リエーフに。」
…は?