第26章 文化祭、問題発生⁈
文化祭まで1週間を切ったある日の放課後。別室で、私は真響ちゃんに捕まっていた。
『ちょ…まじか…』
「まじです。完成したのでメイド服の試着お願いします。」
『流石に…恥ずかしい…』
「試着してもらわないとサイズ直しできないので失礼します。」
ガシッと捕まえられ、脱がされる。
『真響ちゃん!』
「あ、ヌーブラ持ってきた?」
『持ってきた…って、ちょっと話聞いて…』
「あ、合いそうな靴と、ニーハイあった?なければ貸すよ?この下着可愛い。でも脱いでね?」
私は真響ちゃんにどんどん脱がされ着々と準備を進めている。
『真響ちゃーん。聞いてるー?』
「袖通してー。ガーターもあったら可愛いよねー。はい、ジッパー閉めるよー。」
『あ、はい。』
こりゃダメだ。話を聞いていない。完璧スルー。
こうなったら余計な抵抗はせずに従うしかない。
ジッパーを上げてもらうとふりふりのエプロンをつけて完成。
「やっぱり可愛い。」
『ありがと…私は恥ずかしい。』
「はい!入ってー!」
真響ちゃんが誰かを読んだかと思ったらガラリと入り口が開く。
「やっほー。おまちどうさま!」
『千景!なんで?」
「ヘアメイクもやってみようかと思って。」
真響ちゃんのメガネがキラリと輝き、千景の口元はニヤリと弧を描いた。
『ちょっとお手柔らかに…』
2人の気合の入り用、もう恐怖でしかない…