第26章 文化祭、問題発生⁈
私は意を決してマサちゃんに提案する。
『マサちゃん…あのね?" "ってのはどう?』
マサちゃんは、はぁとため息をつきながらにやりと笑う。
「お前…本当にそれでいいのか?」
『うん。それで。』
深く頷いた私。マサちゃんは私の頭に手を置くとぐしゃぐしゃと頭を撫でる。
『ちょっ!マサちゃん!頭やめて!』
ぐぅぅぅぅぅう!
毎度おなじみリエーフのお腹の音。
「腹減った…」
『そうだ…ご飯食べてない。』
マサちゃんは呆れた顔で私達を見るとポケットから財布を出し1000円札を一枚放った。
「おら、これで飯食ってこい。学食のおばちゃんには連絡しておくから。」
「センセーありがと!美優さんいこっ!」
にこりと笑うリエーフに手を引かれ、私は走り出す。
「ジャージこっちで預かるわ。」
『わかったー!いってきます!』
ばたばたと私達は保健室を出る。
背中から授業中だとお叱りの言葉を受けながら私達は静まり返った廊下を食堂に向かって走った。