第25章 音駒高校文化祭準備編!
朝からひと騒動起こした私達。後から来たクロにも情報が入ったらしくからかわれちゃうし…もうやだ…
ホームルームだしいいか…と、机に伏せっていると教壇の前に立つクラスメート…もとい文化祭実行委員に名指しで当てられる。
「椎名さん?大丈夫?」
『うん…大丈夫…』
HP0なだけだから放っておいて…
「で、みんなどうする?喫茶店のメニュー。」
ざわざわと騒がしい教室。文化祭、私達のクラスは執事&メイド喫茶店を行う。そのメニュー決めの最中なのだがなかなかに決まらない。
そりゃそうだ。調理班がやる気がないから。
案として出てきた全ての料理に面倒とケチをつける。
はぁとため息をつけば後ろから背中を突かれる。
『何、クロ?』
後ろを振り向き小声で聞けばクロも私に向かって話しかけて来た。
「どーすんの、あれ。あんなん言ってたらなんも決まんねーし、既製品で済ますつもりだぞあいつら。」
『だから私が裏方やるって言ったのよ…』
横から千景も話に加わる。
「既製品使ったらどんだけ金かかるかわかってんのかってーの。」
「しゃーねーじゃん。そういう奴らなんだから。」
私は周りに気付かれないようにため息をついた。