第24章 green with envy
痛みに耐えていればナカを埋めるものが引き抜かれぎゅっと抱きしめられる。私の体を抱きしめたリエーフの体が震えているのがわかった。
名前を呼んだら恐る恐る私を見る、不安で泣きだしそうな顔。
さっきまでの顔とは大違い。
リエーフだ。
いつものリエーフだ。
そう思ったら安心した。
安心したら体の力が抜けた。
『いっぱい不安にさせてごめんね?リエーフ。』
「いやっ…俺が悪いんです!俺が、こんな…」
無数の赤い痕や噛み跡まみれの私に、瞳を潤ませながらリエーフは謝罪をする。
『ううん。私が説明しなかったのが悪かった。』
私はくしゃくしゃになったシーツを体に巻きつけると、ぽつり、ぽつりと話し始めた。
『蛍はね、今日で最後にするって言ったの。今までみたいに、キスしたり…とか?もう、一切やめるって。』
「それって…」
『先輩後輩としてはつるんでくれるみたい。だけど昨日の夜みたいなことはもうしないって。』
投げ出されたリエーフの手を取り安心させるようにぎゅっと両手で握った。
『私はリエーフのものだよ?』