第22章 Just be staring into your eyes
遠くからアラームの音が聞こえる。
手を伸ばそうとしたけど、体が重い…ってか暑い…
重たい瞼を必死で持ち上げれば、目の前には月色の髪の毛。びっくりして反対側に顔を向ければキラキラと輝くプラチナの髪の毛。
なんで私挟まれて寝てるんだっけ…
『ちょっと…リエーフ…蛍』
声をかければ、2人ともとろんとした目で私を見てくる。
「おはよ…美優さん。どしたの?」
「今…何時デスか…?」
『今…6時だけど…って蛍⁈』
「ふわふわで気持ちい…」
あろうことか蛍さん、起きて1番に私の胸を揉んでいる…って私、服着てない⁈
「蛍だめ!ってリエーフ⁈」
リエーフは私の背中にちゅっちゅっと音を立て吸い付く。
『ふたりともだめ…』
「美優さん、灰羽も月島もいないんだけど…」
トントン、都ノックの音が響き、返事をする前に開かれたドア。顔を出したのは赤葦。
はい、私、裸。
蛍、リエーフ、上半身裸。
いろんな意味で終わった。
『あ…その…えっと……』
「あ、お取り込み中失礼しました。」
『ちょっと!違うの!赤葦!』
「他の人には黙っておきますから。」
『違うのー‼︎‼︎』
誤解したまま行かないでー!