第21章 まだまだ夏休みは終わらない!〜第3体育館組、集合〜
私達は開園から4時間くらいプールではしゃいだ後、お腹が空いた木兎の意見を採用し遊園地ゾーンに足を踏み入れた。ぱぱっと食事を取り遊園地ゾーンで必要ない荷物をロッカーに預けてさあ出発!と言いたいところなんだけど…
『馬鹿なの?』
「馬鹿ですね。」
「馬鹿だな。」
「馬鹿デスね。」
食べたばかりでブランコが回転するみたいなやつに乗りにいった体力馬鹿2人が三半規管をやられてベンチでへばっている。
「みゆさぁぁぁん…きもちわる…」
『スポーツドリンク飲んで座ってな?』
「久しぶりに酔った…きもちわる…」
「吐くならトイレ行ってくださいね。はい水。」
「じゃあ復活したら連絡入れろよー。俺ら行ってくるわ。」
「えー。俺ら2人っきりってやつ…」
「だったら早く体調戻してくださいね。では。」
酔いでダウンする木兎とリエーフを私達は容赦なく置いていく。自業自得だからしょうがない。
「乗り物じゃないアトラクション…あぁ、ありましたねそこに。」
園内地図から目を離し、赤葦の指差す方を見れば、いかにも出ますよって感じに仕上げた古くさーい感じの建物。ああ、お化け屋敷…
『私…パス…』
パス、の言葉を聞き、ミドルブロッカー2人はここぞとばかりに煽ってくる。
「あれー?美優チャン怖いの?」
「怖いんですか?」
『怖くなんかない。』
「じゃあ2人ずつに分かれて入りましょうか。」
「美優と組むやつはじゃんけんで勝ったやつなー。」
「「「じゃんけんぽん。」」」