第21章 まだまだ夏休みは終わらない!〜第3体育館組、集合〜
side月島
男連中は着替え…ってほどでもなく着替え完了。今は、荷物を置くために木兎さん、黒尾さんが一生懸命シートを敷いてる。
黒尾さん、木兎さんは水着のみ。僕と赤葦さん、灰羽はパーカータイプのラッシュガード着用。日焼け止め塗ったけど焼けると真っ赤になるタチだからあまり焼けたくない。
まあ、みんな揃いも揃って膝下までの長さの水着。
黒尾さんは音駒のユニフォームみたいな赤と黒。
木兎さんは白地に青のヤシの木柄。
赤葦さんはトライバル柄…っていうんだっけ?ラッシュガードはライトグレー。
灰羽はグレーのグラデーションに白のラッシュガード。
僕はネイビーにワンポイント月のマークの水着と白にネイビーのラインが入ったラッシュガード。
何?月島だから月かって?何、悪い?
「美優さーん!」
灰羽が手を振ってる方を見ると、荷物を持った美優さんか歩いてくる。
『お待たせ…しました。』
「馬鹿なんですか。」
『開口1番バカってなによ!蛍!』
「なんでパーカーのファスナー上まで上げてるんですか!」
美優さんは白のパーカータイプのラッシュガードのファスナーを首元まで上げている。だから見えるのはシフォン素材のワンピース…?の裾部分のみ。
そりゃあ僕でも馬鹿って言いたくなるよ。
『だって…恥ずかしくて…』
「俺的にはパーカーが2人お揃いってとこの方が恥ずかしいんだけど。」
赤葦さんにばれちゃいました?と笑う灰羽と真っ赤になる美優さん。真っ赤な美優さんは見てて面白いけど…
僕はそっと美優さんに近づくと一気にファスナーを下までおろした。
『うみゃっ‼︎』
「月島ナイス。」
「脱がしちゃえー。」
『ちょっと蛍っ!やだっ!』
脱がされた美優さんは恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めてる。
中にビキニタイプの水着を着た上からお揃いのシフォン素材のワンピースを重ね着してる。
大ぶりのピンクの花柄。
確かに悪くない。肌の色が白めの美優さんにピッタリだ。
こういう趣味だけは灰羽を褒めたい。
「やっぱりヤローだけじゃ華がねーんだよなー。」と黒尾さん。
「美優いーじゃん!」と、木兎さん。
「かわいいっすよ?美優さん。」と灰羽。
『やだ…恥ずかしい…』
褒められ慣れてないみたいで照れる美優さんもかわいい。まあ、顔にも言葉にも出さないけど。