第21章 まだまだ夏休みは終わらない!〜第3体育館組、集合〜
がたんごとんと電車に揺られ、約15分、電車を降りたらすぐ見えてきた私達の目的地、それは…
「着いたぜ…○しまえん!」
なぜ、ここになったかというと…木兎が「およぎてぇ!」って言ったから。夏はプール開放してるから行きたかったらしい。それに私の家から近いから帰りも楽なんだって…
「よっしゃあ!泳ぐぜ!」と木兎。
「泳ぐぞー!」とリエーフ。
「水着、忘れてねーだろうな。特に美優。」
『セクハラで捕まりたいの?エロ尾。』
「まあ、野郎の水着見るより美優さんの水着見てた方がテンション上がりますよね…」
「珍しくあかーしがノッてきてる…!美優の水着効果すげえ!」
「まあ、楽しみではありますね。」
「お、ツッキーもノリノリじゃねーか。」
「美優さんの水着ちょーかわいいっすよ!」
「「「はぁ?」」」
リエーフの発言に私以外の男子が食いつく。
「何、お前ら。水着も一緒に買いに行っちゃったわけ?」
「ずりー!」
「だって美優さん、体型気にしてクソダサいの選ぶんですもん。みなさん!俺に感謝してくださいね!」
『リエーフ…ひどい』
「せっかくのプールなのに露出ほぼなしで隠しまくって…美優さんかわいいのにもったいない!」
力説するリエーフ。恥ずかしい…
「だからほどほどに隠せるけどかわいい水着を俺が選ばせてもらいました!」
もうやだ…恥ずかしい…なんて思ってたら隣から追い討ちのように声をかけてくる蛍。
「へえ?期待してますよ?」
丁度、プールのロッカールームに辿り着いた私達は、着替えてプール側で待ち合わせることにした。
「逃げんなよ、美優。」
『逃げたい…』