第21章 まだまだ夏休みは終わらない!〜第3体育館組、集合〜
混み混みの埼京線に飛び乗り、約30分。護衛のように2人に人混みから守られ、池袋駅にたどり着く。クロに電話をすると、3人は西武池袋線のホームにいるらしい。
『ねえ、2人とも…これ恥ずかしいんだけど…』
「じゃあ灰羽の手、離せばいいんじゃない?」
「ツッキーが離せばいいじゃん。」
なんでか…私は今囚われの宇宙人のように両側から手を繋がれている。
両手に花…花も花でファッション雑誌から出てきたようなとびきりのイケメン2人に挟まれている私…
ちなみに蛍さんの今日の服装は、アイスグレーの薄手の7分のカーディガン、半袖のワイシャツ、ネイビーのスキニージーンズ。
まぁ、目立つよね…
そんな目立つ2人が論争してるんだから目立たないわけがない。
どうしたらいい?この状況。
『とりあえず、移動しよっか…』
私は止めることを諦め移動を促した。