第20章 夏休みは始まったばかり!
リエーフのスマホを机に向かって置くと、抱きしめられていた腕の力が強まる。
「隣にいるのに…寂しい…一緒いる時は俺のことだけ考えてほしいのに…」
しゅんとするリエーフの頭を撫でると私は、そっとリエーフの唇に自分の唇を重ねる。
『もう少し勉強したら外、出かけよ?デート…しない?』
リエーフはにこりと笑いながら勢いよく返事をした。
その後私達のスマホに来たメッセージで、本日のデートの目的が決まるなんてことはその時の私達はまだ知らなかった。
メッセージが届くまで
あと3分。