第19章 夜ってこんなに長かったっけ?
『なんか…ずるい…』
そう呟く私にリエーフは首をかしげる。
『だって…リエーフ綺麗な体してるし…』
俯くと嫌でも視界に入る自分の体。身長は小さいのに胸とお尻がおっきすぎてバランスが悪い私の体。本当だったらあまり見せたくない…
「美優さん?」
おずおずと顔を上げるとにこりと笑うリエーフ。おもむろに手を伸ばしたかと思ったら、リエーフは両手で私の胸を鷲掴んだ。
『りえ…ふ?』
突然のことで頭が追いつかない。
「美優さんどこ触ってもふわふわで気持ちいいっす。それに触ったら何かしら反応してくれるから、俺、うれしいんですよ?」
下側から持ち上げられやわやわと揉まれながら緩んだ頬でそう言われてしまう。ここぞとばかり揉み頬を寄せるリエーフ。
「おっぱいやわらけー」
『り…りえ』
「俺のも触ります?」
戸惑う私の手を取ると、リエーフは自分の胸の上に置いた。
硬いかと思った胸板はそこそこ弾力…というか…柔らかくもなく硬くもない。
自分とは違う身体。
ぺたぺたと身体を触るとむずむずと身体をよじる。
「美優さん…くすぐったい!」
『あっ!ごめん!』
とっさに離した手はリエーフにぎゅっと握られる。
「大丈夫、美優さん。美優さんの身体も綺麗ですよ。」
呟かれた言葉に頬が緩む。
やっぱりリエーフはずるい。
いつも、私が安心する言葉をくれる。