第19章 夜ってこんなに長かったっけ?
「…いい子…」
ふいに胸の突起を摘まれ、声が出る。やけに甘ったるい声が出て口を塞ごうとするがリエーフに阻止され、はしたなく声を漏らす。
『りえ…ふ……声…はずかしっ』
「やぁだ。美優さんの声かわいい。」
『やあん…だめぇ…りえーふぅ…』
恥ずかしいのと気持ちいいので身体はどんどん熱を持つ。
「あ、そうだ。」
何かを思い出したようにリエーフは身体を起こす。そして首筋に舌を這わせたと思ったらちうっと吸いつく。
「ツッキーの痕、俺ので上書き。」
バーベキューの後、蛍につけられた痕。にやりと笑いながら首筋から離れるリエーフは合宿の夜に見た、獰猛な肉食獣の眼をしていた。
身体を起こされ、Tシャツを脱がされる。まぁ、Tシャツの意味を成してなかったけど…
『私だけ…脱ぐの…や……』
胸元を隠しながらつぶやくと、小さな笑い声が聞こえる。ばさりと衣擦れの音が聞こえたかと思ったらTシャツを脱いだリエーフが視線を投げかけながら柔らかく笑った。
「お揃い…ですね?」
リエーフの引き締まったカラダが、
外光に照らされて
ものすごくセクシーに見えた。