第19章 夜ってこんなに長かったっけ?
それは突然だった。いつの間にか私の体はベッドに横になっていて上にはリエーフがいる。
「煽んないで…」
暗闇にグリーンが、きらりと光る。リエーフは唇に吸い付きながら私のTシャツを捲り上げる。外気に晒された素肌がぴくんと震える。
無意識に腕で胸を隠していたらしい。
「腕、力抜いて?」
リエーフにそっと腕を外されると下着をつけていない大きな胸が揺れる。
『….恥ずかしい。』
「俺しか見てないですよ…」
リエーフに見られるのが恥ずかしいんだってば…
恥ずかしさでそっぽを向くと頬にちゅっとキスされる。唇を下に落としていくリエーフ。その合間にもリエーフの指は腹部をなぞる。
ぞくり
ぞくりと肌が泡立つ。
指は身体を這い、柔らかさを確かめるようにふにふにと胸を揉む。
「やわらけ…」
ぽそりと呟きながらリエーフは胸の膨らみに唇を寄せる。
音を立て優しく吸われる。たまに強く吸われ、身体が跳ねた。
恥ずかしくて両手で口を塞ぐとそれに気づいたリエーフが私の方を見る。
「声…聞きたい…です。」
指の水掻きを舌先でくすぐられるとむずむずと、指が痺れるような感覚。
「声…聞かせて?」
その声に従うようにそっと両手を外すと唇にちゅっと口付けられた。