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あいつはねこまのわんこ系少年【HQ】

第18章 家に着くまでが合宿です。



結局リエーフはご飯を1杯、汁物を1杯おかわりした。おかずは2人分しか作ってないことを聞いたリエーフが、あからさまにしょんぼりしだす。

『じゃあ私の1切れあげる。』

お皿を差し出すと、お皿を差し出さず口を開ける。

『もう…自分で食べなよ…』

呆れながら口の中に入れてあげると、やっぱり幸せそうな顔をして笑う。こういう時にふと思う。やっぱり、リエーフが好きだなって。

「美優さんのご飯やっぱりうまいっす!」
『デザートあるけどどうする?』
「食べないわけないじゃないですか!」
『じゃあ持ってくるね?』

そういい立ち上がると、リエーフはお盆に食べ終わった食器を並べ私の後をついてくる。

「食べた分働きますよ?」
『私の家なんだから大丈夫だよ?』
「皿洗いくらいなら俺でもできます!」

そういいながらシンクに食器を置き、洗い始める。

『ありがとう。じゃあデザート多めに盛るね?』
「やりぃ!」

あわあわの手でガッツポーズをするリエーフに注意をしつつ、食器棚からガラスの器を取り出す。冷蔵庫から、デザートを冷やしたアルミのバットを取り出し、盛り付ける。先に作って冷やしていた抹茶の蜜をかけた頃にはリエーフもお皿を洗い終えている。

『じゃあデザート食べよ?』
「はい!」

デザートを持つと、後ろからリエーフが抱きついてくる。

『リエーフ歩きづらい。』
「えー。だってぎゅーってしたいんですもん。」

私の肩に腕を回しながらついてくるリエーフ。そのままリビングに向かうと、私の側を離れ、ソファに座り自分の膝を叩く。

『しょうがないなぁ…』

リエーフにデザートを渡すと私はリエーフの膝に座る。リエーフの膝の上で豆乳寒天に抹茶の蜜をかけた簡単デザートを食べる。
口の中で解けるくらいの柔らかさの豆乳寒天に抹茶の苦味がたまらない。

『美味しい…』
「うん、うまい…」

暑いからひんやりしたデザートにしてよかった。今日も暑かったから体の中から冷たくて癒される。リエーフもそう思っているのか幸せそうにもぐもぐと食べてる。
テレビの音を聞きながら、リエーフとご飯食べて、まったりデザート食べて…幸せ…
あれ?今何時?
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