第18章 家に着くまでが合宿です。
リエーフの胸の中からがばりと体を起こし、スマホを取り出す。時間を見ると21時を回ったところ。
『リエーフ…もう9時だよ。』
「もうそんな時間っすか?」
美優さんの家、居心地よくて時間忘れてました何て言われたけど嬉しいような複雑なような…
『そろそろ家に帰ろう?合宿で疲れてるし、家族も心配しちゃう。』
「えー…」
リエーフは帰りたくないと駄々をこねる。
そんな時に聞こえてきた緊急速報。テレビの画面を見ると、なぜか私の家最寄りの路線が運行停止。人身事故で復旧がいつになるかわからないようだ。テレビの前で固まっているとリエーフがワンテンポ遅れて状況を把握したらしい。
「あれ?これもしかして帰れない感じっすか?」
ってことは…
「美優さん、泊めてもらってもいいですか?」
リエーフは嬉しそうにニコニコと笑いながらそんな提案をしてきた。
まじか。
って嘘ぉぉぉぉぉお‼︎‼︎‼︎