第18章 家に着くまでが合宿です。
買い物袋の中身を冷蔵庫に押し込むとリエーフをリビングのソファに座らせる。
『ご飯できたら呼ぶからテレビ見てて?』
「結局何作るんすか?」
私は少しだけ考えると唇に人差し指を当てて笑う。
『内緒。ご飯も炊かなきゃだから1時間くらいかかっちゃうしテレビでも見て待ってて?コンセント勝手に使って携帯充電して大丈夫だから。』
「えー。何か手伝いたいです。」
『リエーフ合宿で疲れてるんだから休んでて?次はお願いするから。』
「えー…」
むくれたリエーフを無理やりソファに座らせると私は後ろからぎゅっと抱きついた。
『今日は駄目。待ってて…?』
耳元で話しかけるとリエーフの顔がみるみる赤くなる。
「あ…はい…」
そっと頬に唇を落とすと、私はそのままキッチンに走った。
自分からの口付けは恥ずかしくて
恥ずかしくて
上がった体温で溶けちゃいそう。