第14章 夏合宿4日目、夜。
「美優さん…ごめん」
リエーフの声が聞こえたかと思えば、するりとTシャツの中に手が入る。その手が背中に回ったかと思ったら ぷつん と下着のホックが外れる。流れるように手は前に動き、Tシャツを捲り上げた。
『リエーフ…お風呂まだだから…』
「待てない…」
下着からはみ出た下乳に指が這うと柔らかさを確かめるように今度は唇で啄ばみ、ちゅっと跡を残す。
空いた手は下着の中心を持ち、上に持ち上げている。
「外してもいい…ですか?」
そう言いながら谷間に舌を這わせるリエーフの目は確実に私を捉えていて、離さない。こくりと頷けば、するりと下着はたくし上げられ、『その先の行為』に期待するように立ち上がる両胸の突起が自分からも見える。
恥ずかしい。
恥ずかしくてどうにかなりそう。
そんな気持ちも知らないでリエーフは胸に吸い付き跡を残していく。
吸い付く場所は胸にとどまらずお腹にも無数の痕を残す。
突然ピリピリとした甘い感覚が背中を駆け上がる。
『ぁあんっ…』
とっさのことで対処できず、私の口からは甘い声が漏れた。胸の突起を口に含みながら、リエーフはにやり、と笑う。
恥ずかしくて両手で口をふさぐ。
「声…もっと」
口元に置いた手を外そうとしてくるリエーフに首を振って抵抗する。
「美優さんの可愛い声…聞きたい…」
再び首を横に振るとリエーフは少しだけ拗ねた顔になり口元をふさいでいる指と指の間を舐める。
「じゃあ…口なんて塞げないくらい気持ちよくしてあげる…」
覗き込むグリーンの瞳に囚われ頷きそうになった時、ガラリと入り口のドアが開いた。
「お楽しみはそこまでだぜ?リエーフ」