第14章 夏合宿4日目、夜。
side灰羽
唇を離すと予想以上の光景が広がってた。
涙目になってうるうるした目。
頬はりんごみたいに真っ赤。
口の端からは唾液が流れている。
肩で息をしている姿は超絶エロい。
結構やばい。
このままじゃ勢いに任せて抱いてしまいそうだ。
ここは一旦離れて…って思ったら美優さんが必死にTシャツを掴んでて離れられない。
『りえ…ふ…』
俺を呼ぶ声はいつもとは違う甘い声。
平静を装って聞き返すと、美優さんは俺の理性を崩壊させる。そんなひと言を放ってきた。
『気持ち…くて……ふわふわする…の。どーしたらいい…?』
ぷつん、と俺の理性が切れる音がした。