第14章 夏合宿4日目、夜。
『印…つけて?』
それでリエーフが満足するなら…そう思って呟いた。
「いいんすか?」
私は首を縦に振る。
『印…つけるんだよね、いいよ?』
するとリエーフの顔が近づく。
触れる一歩手前…
「優しく…します……」
そう、リエーフは呟いた。
ちゅっと音を立て唇に吸い付かれる。
柔らかさを堪能するかのように何回も何回も。
「舌…出して?」
唇を少し離し呟かれた言葉。
小さく頷き少しだけ唇を開き舌先を出すと舌先を吸われる。
初めての感覚に心臓を高鳴らせていると、ぬるり、とした感触。
舌と舌が触れ合う。
身体が跳ねる。
とっさにリエーフの服にすがりつく。
それに気づいたリエーフは私の背中を抱えるように手を差し入れる。
舌は私の口内に侵入し、私のものと絡み合う。
舌が絡むたびに水音が響く。
閉じられない口から溢れ、口端を伝う唾液。
息もできないほどに口内を犯され、頭はいっぱいいっぱい。
リエーフが唇を離したときには自分がどんな表情をしているかなんて予想の範囲外でただただ息を弾ませリエーフに身体を預けた。
「美優さん……エロ…」
リエーフは目を細めると自分の濡れた唇を舐め、と私の口の端から伝った唾液を舐め取った。