第13章 夏合宿4日目。
「お待たせいたしましたー」
ケーキ屋さんで私達はケーキとドリンクのセットを頼んだ。蛍はもちろんショートケーキ、私は抹茶シフォンをチョイス。
「で…?話…」
『んまー!ふわふわの生地になめらかなクリームがたまらなーい!』
「美優さん?」
蛍がすごい睨んでくる…
『わかってるよ…後味悪い話するんだから先に食べさせてよ…』
1口、2口。
大きめに切り分け口の中いっぱいに頬張るとそれだけで幸せ。ここ数日合宿で甘いもの食べてないから余計に幸せ感じる。
『蛍も早く食べなよ。』
食べている私をじっと見つめている蛍に食べるように促す。
「幸せそうに食べるなぁと思いまして。見てるだけでお腹いっぱいですよ。まあ食べますけど。」
そういうと蛍はやっとショートケーキを食べ始める。
『じゃあ話するよー。時間ないからかいつまんで話すね?』