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あいつはねこまのわんこ系少年【HQ】

第11章 月夜に啼く烏の声は



私の声を聞いた蛍は動きを止めた。

「…………で」

いつの間にか蛍は、私を後ろから抱きしめていた。

「なんで…僕じゃないんだ……」

絞り出すように発された言葉。

「なんで…」
『けい…?』

どうして
どうして蛍はそんなに苦しそうなの?

『蛍…?』

どうして

泣きそうな声をしてるの?


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