第7章 月島蛍の誕生日
「ちょっ!ツッキー‼︎さくらちゃんの前でチューすんのはまずくねーか⁈」
木兎さんの声で我に帰る。
そうだ、みんないたんだった。
「月島、終わった?」
「赤葦さん….冷静ですね。」
「まあね…終わったんならそろそろ始めようか…」
そう言うと赤葦さんは黒尾さんに目配せをする。
すると出てくる出てくるいろんな料理。
「俺と夏乃さんで作ったんだぜ?」
「俺とあかーしはさくらちゃんとデート!」
木兎さんが嬉しそうに言うと、赤葦さんがふふっと笑う。
「自分の娘が男とデート…父親としてどう?」
「からかわないでください…」
『ほらほら、桜お腹すいたって。早く食べよー?』
夏乃さんは出会ったときから変わらない笑顔で僕を呼んだ。