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年下のオトコノコ〜番外編〜【HQ】

第5章 桜が咲いた。




「「「お邪魔しました。」」」

長居するのもなんなので俺達はそこそこの時間でお暇することにした。

みんなで大地の車に戻る。

「ごめんっ!ちょっとまってて!」

車に乗る直前、ふと思い立った。



伝えなきゃ。

唐突に思った。

俺は伝えなきゃいけない。

さっき出てきた月島ん家の玄関を開ける。

その音に月島が気づいたみたいで俺に声をかけた。

「どうしたんですか…?菅原さん。忘れ物でも…」



「ごめん。月島。正直俺、お前が羨ましかったよ…


俺が欲しいもの、どんどん持って行って…」


俺の声に、夏乃さんも桜ちゃんを抱いて出てくる。


「でも…吹っ切れた。



夏乃さん、月島。」







4ヶ月前のあのとき言えなかった言葉。

今なら言える。

2人の顔を見て、俺は笑顔で言った。



『おめでとう』

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