第2章 報告〜第3体育館の場合〜
蛍君がお手洗いまで迎えに来てくれたし、私も少し落ち着いたので私はお手洗いから自分の席に戻った。
『ごめん。遅くなった。』
月島「大丈夫ですか?何か口に入れられるなら…」
黒尾「とりあえず水、飲むか?」
『ありがとう。あ!リエーフ君!久しぶり!』
灰羽「かのさぁぁぁぁあん!」
リエーフ君はいつものノリでくっついてこようとするが、蛍君に阻まれる。
月島「これ以上夏乃さんに負担かけないで。」
黒尾「で、夏乃さんどうしたんだ?明らかに体調悪そうだけど。」
みんなはすごく心配そうな顔をしている。
『心配してくれてありがとうね?
でも病気じゃないの。
仕事が忙しくて無理してるわけでもないし。』
みんな…いや、京治以外が不思議な顔をしている。
『京治…わかっちゃった?』
赤葦「…なんとなく。」
木兎「あかーし!なんでわかった!」
赤葦「むしろこれでわからないあなた達が不思議でたまらないですよ!俺は。」
黒尾「…で?」
私は蛍君を見る。
ちょっと照れくさそうにした蛍君がそっぽを向いた。
蛍君に言わせるのは無理だな。
『もうすぐ5ヶ月になるの。』
私はお腹に手を当てて言った。