第2章 報告〜第3体育館の場合〜
黒尾「赤葦は再来年大学卒業だっけか?」
赤葦「残念でした。俺、6年制なんですよ、大学。そろそろ実習入るんでそろそろ俺も時間取れなくなってきます。」
『そっかぁ…』
みんな少しずつ大人になっている。
昔みたいにしょっちゅう集まることも難しくなる。
『まぁ私もしょっちゅう東京来れなくなるしね…』
黒尾「夏乃さん、転職でもすんの?それとか上の役職につくとか?」
赤葦「体調崩したりしました?」
『なんで?』
京治と鉄郎が私を覗き込み、心配するように聞いてくる。
黒尾「だって、こっち来れなくなるって…
忙しくなるんだろ?」
まぁ…理由は多々あるけれど……
『まぁ、みんな集まったら……ね?』
2人は一斉に蛍君の方を見るが蛍君はすごく気まずそうだ。
からんからんっ
「オレ様とうじょーう!ヘイヘイヘーイ!」
『光太郎!久しぶり!』
光太郎は相変わらず元気だね。
赤葦「今日はどうだったんですか?試合。」
そう、光太郎はプロのバレーボールプレーヤー。
今日は試合だったみたいで試合会場からまっすぐきてくれたらしい。
木兎「もちろん勝ったぜ‼︎今日相手チームにひなたがいたぜー!今日もむちゃくちゃ飛んでたわ!」
『流石だねー。』
赤葦「今日は調子良かったみたいですね。」
木兎「黒尾ー!腹減った!メシメシ!」
本当に光太郎は相変わらずだね…
木兎「あれ?リエーフまだなのか?」
黒尾「あいつ忙しいからなー。ほら、赤葦できたぞ。」
鉄郎はできたばかりのペペロンチーノを京治の前に置く。
『ごめん。お手洗い借りるね?』
私は立ち上がりお手洗いに向かおうとすると蛍君と目があう。
月島「大丈夫ですか?一緒に…『大丈夫。みんなと一緒にいて?』
私はカバンを持ち、お手洗いに向かった。