第1章 兵長の愛し方
エレンside
俺はまだ兵長の部屋にいた。
と言ってもただ眠ってしまっていたのだが。
エ「……兵長?」
兵長はどこにも見当たらなかった。
少し安心した。
口の中はまだ気持ち悪かった……
仕事……行かねぇと……
俺は立ち上がり、着替えた。
リ「……目……覚めたか?」
エ「へ……兵長……」
思わず目を背けてしまった。
リ「どこ見てんだ……」
エ「!」
胸元を掴まれ、引っ張られた。
リ「エレン……わかってるよな?」
耳元で言われた。
エ「はい……もちろんです……」
リ「いいだろ……」
そして、兵長は出て行った。
俺は腰が抜けてしまった。
エ「う////」
俺は顔を赤くしてしまった。
あんなに乱暴なことされてるのに……好きという気持ちは変わらなかった。
あの声……あの顔……あの態度……全てが好きなんだ。
きっとあれも兵長の愛し方なんだ……
だから、どうしても嫌いにはなれなかった。
けど……やっぱり怖い……
あの人は何か起こしてしまいそうだ……