【イケメン戦国】 色に出りけりわが恋は <R18>
第4章 ~情交~
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幸村「謙信様!」
突然広間に飛び込んできた幸村に、二人ともさして驚く様子もなく、静かに酒を嗜む。
幸村「佐助が戻ってるはずなんですけど、見ませんでしたか?」
謙信「さぁ・・・出かけたのではないか?」
幸村「・・・なおもいないんですけど」
謙信「一体お前はどちらを探しているのだ」
その答えによっては、教えてやらなくもないが。
幸村「・・・両方、ですけど」
信玄「子供じゃないんだから、放っておけ」
たしなめる様に言い、腰を下ろした幸村に、お前もどうだと酒を勧める。
幸村「雨も降って来たし、もうすぐ日が暮れる。外に出たなら迎えに・・・」
謙信「なおの事をイノシシだと揶揄っていたが、俺からすればお前も十分イノシシだな。案外似合いの二人かもしれん」
ふっ、と笑う謙信に、憮然たる面持ちで、
幸村「ば・・・っ 変なこと言わないでください!」
照れる顔を隠すように酒を煽る。
謙信「ここの所、佐助には少々厄介な仕事ばかりさせていた。たまには好きに過ごさせてやりたい」
信玄「俺は、大切な茶飲み友達に、ただ幸せになってもらいたいだけだ」
幸村「???」
首を傾げる幸村に、二人の武将が同時に徳利を差し出し、
謙信・信玄「まあ、今夜は飲め」
慰めるような微笑を見せた。
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