第4章 ～情交～

「ん・・・っ」

思わず目を閉じ、佐助の襟元をそっと掴む。

骨張った指がなおの髪に差し込まれ、僅かに頭を引き寄せると、

「んぅ・・・」

舌でなおの唇を割り、中に入り込む。

深く絡み合い、お互いの息が僅かに上がる。


佐助「・・・っ　　はぁ」


なおの口内を掻き回し、濡れた音を響かせながら、佐助のもう片方の手がなおの背中に回される。

「っ！　・・・佐助君っ」

唇を離したなおが潤んだ目で見上げた。


ちゅっと音を立て、濡れた唇に吸い付くと、無言で帯に手をかける。

小さな衣擦れの音は、雨音に消され、二人の耳には届かない。


佐助「・・・きれいだ」


はだけた胸元に、つ、と指先で触れる。

ピクリと反応するなおの耳元で、

佐助「今日は、俺に全部見せて」

吐息交じりに囁き、露わになった胸の膨らみを掌で優しく包む。


「あ・・・ん」

やわやわと揉みながら、首筋や耳を舐める。

だんだんと硬さを増す先端を指でそっと摘まみ、転がすように刺激した。


「あっ！」

身体を強張らせるなおの上に覆い被さり、赤く火照った顔を覗き込むと、

佐助「可愛い声。もっと聞きたい」


その先端を口に含んだ。

舌先で弾くように愛撫し、ちゅぱちゅぱと音を立ててしゃぶりながら、もう片方は指でコロコロと可愛がる。


「はっ　　あぁん」

佐助の下で体をよじるなお。何かを耐えているような素振りに、

佐助「俺のことも、脱がしてくれる？」

なおの腕を引き、上体を起こす。


「恥ずかしいよ・・・」

佐助「これからすることの方が恥ずかしいと思う」

真面目な表情で答える佐助に、つい吹き出した。

おかげで体から力が抜け、その勢いで佐助の帯に手をかける。

はだけた着物を肩から落とした佐助がなおを抱き締め、もう一度畳の上に組み敷く。


なおの脚の間に膝を割り込ませ、そこを開くと、奥に指を伸ばす。

僅かに潤う入り口を指先で緩くなぞり、

佐助「もっと感じて、なおさん」

深く口づけながら、指を中へと沈める。


「んっ　んんぅ！」